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#156 「直方体の森」を観てまいりました

2025.03.30

篠原一男「直方体の森」1971年

先日、Eテレ「日曜美術館」で日本画家:中村正義が取り上げられていました。番組で「中村正義の美術館」が映し出されましたが、それは建築家:篠原一男の「直方体の森」でした。中村の没後、自宅兼アトリエを美術館として公開しているとのことでした。

篠原一男は突出した建築家でした。同時代の建築家とは別次元の建築思想で、和風ではなく抽象としての日本的空間、研ぎ澄まされた内部空間でした。更に、次の時代を予言するかのような建築理論と実践でした。

私は学生時代この「直方体の森」で篠原一男を知りました。学生ながら、図面で観る緊張した空間に魅せられました。しかしながら篠原一男は晩年近くまで住宅作家として活動していたため、当時は作品を観る機会がありませんでした。

早速サイトで場所を確認し、行って参りました。凜と佇むホワイトキューブは周囲の住宅街に不思議と溶け込んでいます。図面や写真で何度も観た「エントランスから広間に通じる空間」は思いのほか自然な・・・「場」が空間に馴染んでいる印象です。他方、住宅の時点で拝見したかったようにも思います。

学生時代から憧れていた住宅を数十年を経て体験できました。

内部の写真撮影は1・2枚なら可とのことで、嬉しくなりました

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(建築家 古里正)
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