#152 「はにわ展」を観てまいりました
2024.11.04
先日、上野の東京国立博物館で「はにわ展」を観てまいりました。教科書で観た埴輪や珍しい埴輪も展示されていて、多くの来館者が見入っていました。
なんと言っても有名なのは国宝「埴輪 挂甲の武人」です。私の世代だと大映の「大魔神」や私より若い世代だとNHK「はに丸」くんのモデルになっています。自分が子どもの頃から写真で観ていた埴輪の実物を目にして、強い親近感が沸いてきます。
今回の展示の目玉は上掲の「国宝 挂甲の武人」と同じ群馬県太田市駒形窯の同一工人の作と思われる全5体が史上初めて一堂に会したことです。1体はシアトル美術館所蔵です。
「挂甲の武人」は中国の兵馬俑と同じく、国王の墓に据えられましたが、兵馬俑のようにリアルな表現ではありません。兵馬桶は敵を寄せ付けないように威嚇できるくらいの迫力が必要とされました。埴輪の場合は技術が未熟なのではなく、宗教的意味合いが強く、あまり写実性を求められなかったと言われています。つまり埴輪は日本独自の造形ということになります。
また、笑っている表情の埴輪も多く、「ゆるい」表現こそが埴輪の特徴と言えます。生前、手塚治虫がTVで「漫画の特徴は単純化と誇張」と言っていたのを思い出しました。漫画のルーツは「鳥獣戯画」と思っていた私ですが、どうやらそれは埴輪のころまで遡る気がしています。
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千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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