#101 画家の生涯
2021.03.08
先日、千葉市美術館で「田中一村 展」を観て参りました。
ご存じの方も多いと思います。一村は幼い頃から神童と呼ばれましたが、若くして父親を亡くし、家族を養いながら画家としての活動を続けました。しかし中央画壇では全く認められず、葛藤を続けた末に、晩年はひとり奄美大島で過ごしました。
特徴的なことは、一村が大島紬工場で染色工として5年働き、3年間は絵画の制作に専念する・・・また染色工として2年働き、個展費用を捻出しようとする・・・結局は存命中に作品が世に出ることはありませんでしたが、彼の死後、高い評価を得ることになります。
それが存命中でも死後であっても、作品が広く認められる画家はほんの一握りです。更に、認められないまでも画家として生涯を終えられる者はまだ恵まれた方で、多くは画家としての活動を維持できずに終えてしまいます。
誰しも同様かも知れませんが、一村の晩年の絵画を観ると、どうしても彼の生き様と二重写しになって感じてしまいます。私にデッサンを教えてくれた先生は「画家が『どれだけの絵を残したか』より『どう生きたか』の方が遙かに重要だ!」と仰ってました。
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