#008 発見!!「狛犬ポチ」

2004.05.30

子供の頃から神社などでは見かけていたが、それを「狛犬」と呼ぶのを初めて知ったのは、高校の頃読んだ向田邦子さんの小説「あ・うん」だったろうか? それ以来、ずっと不思議に感じていた・・・それを犬と呼ぶにも係わらず、どう見てもお正月の獅子舞のようである。
先日、成田山新勝寺に行く機会があり、釈迦堂の前にいる狛犬を発見して驚いた。これこそ正しく狛犬!ポチのような狛犬! 昭和の時代に入ってからつくられたものと思ったが、刻まれている文字を読んで更に驚いた、「寛政十年五月」とある。深川中嶋町の有志が集まって奉納したものらしい。 「きっと、幕末の下町っ子も自分と同じ疑問を持っていたのだろう・・・」とか、ポチを眺めながら一人嬉しくなってしまいました。

(左)元祖狛犬よりも高く奉ってあるところに、下町っ子の意地が感じられます。(右) 幕末の下町っ子はとてもモダンなセンスを持ち合わせていた。
現在は隣にお堂が新築中のため、もう一匹の狛犬を間近で見られず、残念!!

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(建築家 古里正)
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