#010 三叉路の御神木
2005.08.06
その三叉路の真ん中には一本の杉の木が立っている。幹の途中で切られてはいるが、たくましく若葉を繁らせている。近づいてみると「御神木一本杉」という立て札があり、木の向かいには御神輿を納めたお堂がある。その隣には車止め代わりに石が置かれ「力石」と刻まれている。
近所のお爺さんが教えてくれた・・・。昔は木が三本だったこと。御神輿は毎年7月に今でも担がれていること。「力石」は昔、力比べに使われていたこと・・・。 この三叉路にはそこに暮らす人と人を繋ぐ物語が生きている。昔話が「昔」だけのお話ではないことを実感させてくれる。絶え間なく行き交う車の真ん中で、一本杉は人間の都合にお構いなしに悠々と自分の時を刻んでいる。
言葉にならない「想い」までも
「家」にする
千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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