閉じる
こどもにとって心地よい空間とは
市立小学校の校庭の片隅に建てられた学童保育施設である。
こどもは大人に比べ心身共に弱い存在である。 大人よりもストレスを感じやすい分、こどもたちには心地よい空間を提供しなければならない。 心地よい空間とはまずはじめに、採光・眺望・通風である。 しかしながら、この施設は校舎配置の関係から保育室を南側に配置することがでない。 そこで、北・西側の校庭に向かって眺望を確保し、南・東側のトップサイドライトから採光を確保することとした。 結果的に保育室は4方向に開口部ができ、風通しの良い居室となった。
また、子どもは走り回って遊ぶものである。そこで、北・東側の開口部は全て掃き出し窓とし、ベランダを通じて校庭を走り回れるよう計画した。
「こどもたちにとって居心地のよい空間とは採光・眺望・通風に優れ、走り回れる場所である」との考えを今回の施設計画で実践した。