ブログ

#148 金井春樹くんの湯飲みを割ってしまった

2024.07.26

掌に馴染む白くザラつく外側と深緑の釉薬の内側が美しいコントラストを醸し出しています。

ブログ「#140 新たな才能に出合いました」でお伝えした金井春樹くん作で、とても気に入っていた湯飲みをうっかり割ってしまいました。

激しく落ち込んだのですが諦めきれず、初めて「金継ぎ」に挑戦しました。「金継ぎ」と言っても昔からある漆を用いた方法ではなく、何と!エポキシ樹脂で破片を接着し、そのあと金彩を施しました。覚悟していたよりは簡単に出来上がり、また使い始めています。

陶芸作家の作品に心奪われるのは初めてです。金井くんはまだお若いのですが、卓越した感性と技術を兼ね備えていると思います。建築設計の世界でも私より随分と若い設計者が新しい感性で作品を創っていて、たまに「凄い!」と感じる作品に出合います。

私自身はこれからも時代の感性に影響されつつ、自分なりの作品を創ってゆきたいと思っています。

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(建築家 古里正)
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