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#135 小松崎 茂と「鰻 大和田」

2023.07.10

2001年に掲載した本サイトのブログ「#001　懐かしい未来」には、実は後日談があります。そのときお伝えした小松崎茂氏は残念ながらその年の暮れにお亡くなりになります。21世紀を想像した画家は1年足らずの間、本当の21世紀を体験したことになります。

その翌年、私は「鰻 大和田」の設計依頼を受けます。そこのご主人のお話によれば、小松崎氏は大和田の鰻が大好きで、いつも食べに来て下さっていたとのことでした。氏の告別式が終わってからご親族の方々が大和田に集まり、陰膳を据えながら皆さんで大和田の鰻を召し上がって下さったそうです。

結局のところ、私は小松崎氏に直接お目に掛かることはできませんでしたが、「自分が子どもの頃から憧れていたこの作者と、こんな風にすれ違っていたのか・・・」と感じました。