#114 「幸せな家」-笠間の家-
2022.02.24
伊藤豊雄氏 設計「笠間の家」。1981年竣工、1984年の日本建築家協会新人賞受賞作品です。
当時とても話題になりました。学生だった私は何とか中を見学させて頂けないものかと思っていました。
最近、偶然にも「笠間の家」が公開されているのを知りました。クライアントは陶芸家で、「笠間の家」は住居兼アトリエでしたが、1989年にクライアントが交通事故で急逝したため、笠間市の所有となり、現在は文化施設として公開されています。
クライアントが亡くなった後も、その子や孫が住み続け、愛され続けられるならば、その「家」は幸せなのだと思います。でも少子化や異動の激しい現代ではそのような事例はあまり多くはありません。また、不動産として他者が住まう場合は以前のクライアント以上にその「家」が愛されることも珍しいと思います。
人が住まなくなった「家」ではありますが、「笠間の家」ように第二の人生を迎えられる「家」は幸せなのだぁと感じました。住人が毎日を生活していたときの方が、空間もいきいきしていたと思いますが、それでも「家」として当時を感じることができます。
言葉にならない「想い」までも
「家」にする
千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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実感いただける
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