#090 自宅を建てようとお考えのあなたへ vol.6 居間のカタチ
2020.09.01
「#081 居間って何をする部屋?」では、リビングルームでの人の姿勢(床からの高さ)とリラックス度合いが深く関連することをお伝えしました。「ダイニングチェアーに腰掛ける」、「ソファーに座る」、「横になる」と言う順に、よりリラックスしてゆきます。
「横になる」は欧米では3人掛けソファーでしょうか?でもあれは少し寸足らずで、日本人でもつらいですよね。また、両脇に肘掛けがあると一層窮屈です。日本人の場合、床に横になることもありますが、床がカーペットでも、少し痛くて長時間はきついです。また、ソファーに座っている人と床に横になっている人の位置関係が不自然な気がします。ソファーの人からすると、床に横になるのは少しだらしない気もするし、床に横になっている人にしてみれば、見下ろされている気がして、今ひとつ・・・
このようなリビングルームの何か不自然とも言える現状を見事に解決している事例を見つけました。
上掲写真はあるリゾートホテルの一室です。床から一段上がって、ベットマットが置かれています。インテリアにマッチするようなファブリックで設えられていますが、紛れもなくベットマットです。その手前に座布団があり、そこに座ることもできます。更にその手前にソファーとテーブルがあります。
「少し高い位置で座る」(座布団)、「低い位置で座る」(ソファー)、「横になる」(ベットマット)がごく自然に混在しています。座蒲団は下の床に敷くこともでき、レイアウトが自由です・・・人の位置関係を自由に作れます。
ダイニングルームにはダイニングテーブルとダイニングチェアー、リビングルームには応接3点セットとテレビ・・・のような紋切り型の考えはもう捨てて、リビングの有り様をもっと自由に考えてみては如何でしょう。
言葉にならない「想い」までも
「家」にする
千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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