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柏市消防団 戸張器具置場  「作品解説」


開口部と外観
 ベッドタウンの郊外にある消防団の器具置場である。1階に消防車の車庫、2階が会議室等の構成である。

 消防局との当初の打合せで、1階車庫に保管する工具等の盗難防止のため、1階の窓には面格子を付けるか、または排煙窓の様な高い位置の連窓にするか、選択を迫られた。意匠的な理由から排煙窓の様な形態の窓とした。さらに、この開口部を2階でも反復することを試みた。 その結果、連窓と細長い壁が何度も反復する建築形態は周囲の住宅と比べスケール感が異なり、建築物として存在感が強くなった。また、里山の様な風景の中で、その幾何学的な印象が強調されることとなった。


内部空間と風景の関係
 連窓と細長い壁が反復する建築形態は、これまでの一般的な開口部形式(単窓・連窓・カーテンウォール)のどれとも異なる特徴がある。それは2階会議室において、開口部各段で別々の風景を切り取ることとなる。具体的には上段の開口部で空、中段で家並み、下段で畑や擁壁のそれぞれの景色が切り取られる。結果的に、風景がコラージュのように分断・再構成されるかのように感じる。今までになかった新たな内部空間と風景の関係である。


街と建築の関係
 里山の様な風景に突如出現したこの建物が、地域の皆さん・消防団スタッフの方々に「防災拠点としてのシンボル」として愛されることを望んでいる。






 柏市消防団 戸張器具置場 「データシート」

所在地:千葉県柏市戸張字弁天前1411番1
主要用途:消防団器具置場
工事種別:新築

設計:(有)古里設計一級建築士事務所/担当:古里 正
設計協力
 構造:(株)田中構造設計事務所/担当:田中 直樹
 電気設備:(株)アーネス設備設計事務所/担当:杉浦 清
 機械設備:(有)高木設備研究所/担当:高木 俊夫
 積算:(株)礎積算/担当:目黒 智子
施 工
 建築工事:(有)滝村建設工業
 電気設備工事:(株)高野設備工業
 機械設備工事:武井設備工業(有)
撮影:上田 宏/(F)マーク箇所のみ古里 正

構造:鉄骨造2階建
最高の高さ:7.382m,軒高:6.917m
敷地面積:480.57u
建築面積:44.72u(建蔽率9.31%,許容50%)
延床面積:89.44u(容積対象床面積71.55u,容積率14.89%,許容100%)
設計期間:2015年11月〜2016年3月
施工期間:2016年9月〜2017年3月

第一種低層住居専用地域,防火指定なし,法22条区域
道路幅員:7.54m

外部仕上げ
 屋根:塗膜防水
 外壁:押出成形セメント板t=60、アクリルウレタン塗装

内部仕上げ
車庫
 床:コンクリート金コテ押えケイ酸塩系コンクリート表面強化材塗布
 壁:押出成形セメント板t=60 EP
 天井:スラブデッキ SOP
会議室
 床:ナラ無垢フローリングt=15
 壁・天井:石膏ボード EP





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