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どのハウスメーカーの住宅を買うべきか(その7)
−−構造と工法について−−
2018.01.24
text by T.Furusato


木造軸組工法3階建、延べ床面積138m2の「階段の家」は構造計算書が100ページを軽く越えます。


 今回は構造と工法についてお話します。

 ハウスメーカーの中にはプレファブ化を大きく進めている会社がたくさんあります。 それらプレファブメーカーは住宅の工法や部材・寸法などの基本仕様について、あらかじめ行政から一定の範囲で認可を一括して取得しており、その範疇で設計と施工を行います。 これを「型式適合認定」と言い、家を建てる前に確認検査機関などに提出する建築確認申請において構造計算を必要としません。 それはとても合理的と言えますが、逆に言えば「設計の自由度が低い」とも言え、プレファブ化の大きな弱点です。

 また、プレファブ化に特化せず、木造軸組工法やツーバイフォー(2x4)工法を得意としているハウスメーカーも多くあります。 ここで注意すべきは、例えば木造2階建て延べ床面積500m2以下の住宅は原則的に建築確認申請において構造計算を必要としません。 略算のみを行い、手間を省くことが法的に許されています。 従って、多くのハウスメーカーは本来の構造計算は行いません。 ハウスメーカーの広告などによく「地震に強い!」とか、「制震ブレース使用」とか謳っていますが、あくまでも略算の上での大雑把な話なので、正確には分かりません。

 もう一つ、ハウスメーカーの広告で気になることがあります。 それは「スーパー〇○構法」とか「ビッグ××構法」とかいう言葉です。 これらはハウスメーカーが独自に名付けた商品名に過ぎません。 それら商品名と一般に認識されている建築用語の両方が混在しているため、工法の本質的な違いや特徴が分かりづらくなっています。 こうした商品名には「工法」という漢字は使われず、ほとんどのケースで「構法」が当てられています。

 工法とは木造であれば軸組工法とツーバイフォー(2x4)工法、鉄筋コンクリート造であればフレーム(ラーメン)構造と壁式構造など、建築基準法や建築工学の上での区分が重要であり、上記の商品名はその亜流でしかありません。 広告を見て気付くのは「「スーパー〇○構法」は地震にとても強い」→「この「スーパー〇○構法」は弊社独自の構法です」→「だから弊社の住宅を建てるのが良い!!」という三段論法的に客を誘導する方法です。 商品名「スーパー〇○構法」というよなフレーズは工学的な発想ではなく、あくまでも客寄せのためと思われます。

 このように、家を建てるにあたり、一般の方々を惑わす(?)ような状況が残念ながら多く見受けられます。



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