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建築ってアートなの?(その2)
2017.11.08
text & photo by T.Furusato

下平千夏 作「C邸エーテル」。 「家」の心地よさを象徴したようなアート作品だと思います。


 「瀬戸内国際芸術祭」では古民家とアートが共存している作品も多いのですが、上掲写真はその一つ下平千夏 作「C邸エーテル」です。 築200年の古民家の中をがらんどうにして、そこに糸を張ったインスタレーションです。 糸の一部がハンモックになっています。 黄色い糸の舞う姿を眺めながら風が通り抜けるハンモックで寝そべっていると、心地よい時が過ぎて行きます。 また、古民家に刻まれた長い時間を感じます。

 これはアートと建築のコラボレーションですが、アートと建築は違うのか? 「建築はアートなのか?」 「そもそもアートとは何なのか?」

 そういう訳で「芸術」という単語を辞書で引くと、「特定の材料・様式などによって美を追求・表現しようとする人間の活動。および、その所産。(デジタル大辞泉)」とあります。更にその「美」を調べると「知覚・感覚・情感を刺激して内的快感をひきおこすもの。(広辞苑)」とあります。 また、芸術の特定の様式とは主に三つあり

空間芸術(美術とも言います)・・・絵画、彫刻、建築など
時間芸術・・・音楽、文学など
総合芸術・・・演劇、映画など
となるそうです。(デジタル大辞泉)

つまり「建築」という表現様式は紛れもなく「芸術」である・・・と言うことになります。 しかしながら、今の社会で、建築を芸術であると考える一般の方は滅多にいらっしゃらないでしょうネ。

 辞書を引いてみて改めて気付いたのは意味内容が「芸術」→「美」→「内的快感」と連鎖しているところです。 私が建築を設計していて最も大切にしていることは「心地よさ」であると本サイトでも度々お伝えしていますが、何かそれが裏付けられたようにも思え、ちょっと嬉しい気がしています。


名和晃平 作「F邸Biota」 これも古民家とアートのコラボレーションです。





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