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建築家の設計した家は使いづらいのか
2017.10.18
text & photo by T.Furusato

私が住んでいた集合住宅です。(2階左側の部屋に住んでました。)


 latest news4「建築家について」でもお伝えしましたが、私は有名な建築家の設計した集合住宅に住んでいた時期があります。 そこの大家さんから興味深い話を聞きました。 「ここの住人のうち、半分ほどは建築(設計)関係の方で、その方々からは『こんな素敵な部屋に住まわせて頂き、有り難う御座います!!』といつも礼を言われるが、他の一般の方からは『ここが使いづらい、あそこが使いづらい』と文句を言われる。。。」とのこと。 私としては実際に住んでみて、「使いづらい」とはあまり感じていなかったので、一般の方が使いづらいと感じるのはどこなのだろう?何故なのだろう?と考えていました。

 例えば、上掲写真2階手前の窓は開いていますが、外開きの窓を開ける際に先ず内開きの網戸を開けて、窓を開け、その後網戸を閉めるという手順となります。 確かに普通の引き違い窓より網戸の開け閉めの分、2アクション多いですね。 ただ私は、網戸の開け閉めはそれほど億劫な作業ではないと感じてましたし、それ以上に全面開口の開放性やそのスチール窓の美しさを気に入っていました。 この建築家は2アクション多く住人に強いても、それ以上の「心地よさ」を実現できると考えたのだと思います。

 仕事柄、建築家は一般の方々より「心地よい」「心地わるい」に敏感で、また「心地よさ」に対する評価が高いので、一つの建物に対し評価が分かれるのだろうと思います。 また、一般の方々の中には、見たことのない・体験したことのないモノに最初から強い違和感を覚える方がいらっしゃいます。 人それぞれの感じ方を否定するつもりはありませんが、もしもあなたが「変なカタチ」「使いづらいタテモノ」と感じたら、(状況が許せば)設計者に「ナゼ?」「どうして?」と訊いてみるのも良いと思います。 建築には普通の形の他にも、「心地よさ」がたくさんありますョ。


 私が住んでいた部屋。鴨居が宙を飛んでいます。(部屋を引き払う直前の写真なので、家具は置いてません。普段はもう少し雑然としていました。)





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