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「居心地のいい場所」−7
『立ち話』 から 『すわり話』へ − 人をつなぐ縁台 −
2011.07.05
text & illustrated by H.Narumi


 ゴミだしの朝、隣家の方と立ち話になった。 お向かいの家が引っ越すという。毎日の庭掃き、水やり等、日に何度も言葉を交わしていた人が引っ越す事が70代も後半のその隣家の方は寂しいという…。

 80代の私の両親は、旅行や、ドライブ等誘っても「疲れるからもう行けない。毎日無事に過ごす事、時々おいしいもの食べる事、それが一番。」という…。

 歳を重ね、老いを感じながら毎日暮らす人にとって“日常”が豊かなものになるためには“身近な人との温かな交流”が一番なのではないだろうか? そのことに最も現実的で効果的なのが『立ち話』だと思う。そのうえで、足腰が弱ってきたこの年代が、ゆっくり長い時間話すには『すわり話』の方がずっと心地いいに違いない。

 町会で集められた会費などから、路地ごとに縁台が置かれたら…。  家の増改築などの際には縁側や濡れ縁を設えては…。お向かいの方とちょっと腰かけて“喋る”…そのことが“人をつなぐ力”になると信じている。




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