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五十の手習い
2009.09.21
text & photo by T.Furusato

デッサンの教室では私の隣の美大受験生はみるみる上達しますが、週1回のレッスンの私はこのレベルになるのに1年も掛かってしまいます。


 実は、昨年からデッサンを習っています。仕事に役立てようとの思いで始めました。
 私は子供の頃から絵が苦手でした。5歳年上の姉(本サイトlatest newsで「居心地のいい場所」を担当している鳴海ですが・・・)は当時から絵が上手で、私は激しいコンプレックスに苛まれ続けました。学生になっても平面造形は相変わらずでしたが、立体造形になると先生から評価を頂き、何とか建築デザインを志した次第です。
 デッサンには週1回通っているのですが、主に幾何学形態を描いています。
近代建築に最も影響を与えたと言われる建築家ル・コルビュジェは画家でもありましたが、幾何学形態を強く意識した絵画を描き、それを建築にも展開しました。 近代建築へ移行する間際の時代にはルドゥーやアスプルンドなどの建築が突出していますし、ルネッサンス期の(建築を含めた)美術もまた、幾何学を強く意識しています。

 現代の建築設計において、機能・法規や納まりなどにそれぞれ必要な形態を単に重ねて行くと、全体として煩雑な形態になってしまいます。 そこで、何を表現すべきか踏みとどまって、純粋な形態を生み出すのが建築としての勝負の分かれ目のように感じています。 都市に埋没することなく、凛とした建築。暴力的でなく、力強い建築を作りたいと私は思っています。


【左】ラ・ビレットの関門/C.N.ルドゥー/1784-89 【右】ストックホルム市立図書館/グンナー・アスプルンド/1920-28


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