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景観と建築について
2007.12.26
text by T.Furusato


 今年6月に UDCK(アーバンデザインセンター柏)で一般市民を対象に「柏の景観」に関する講義を行いました。上の写真がそのときの様子、左から宮脇 勝 氏(千葉大准教授)・北沢 猛 氏(東京大学大学院教授)・右側で固まっているのが私です。私が「柏市まちづくり景観条例」のアドバイザーを担当していることもあり、たまにこのようなイベントに講師として参加することがあります。

 柏の景観の特徴は自然系が多いのですが、下の写真はそのひとつ、「野馬土手」と呼ばれる土手です。この地域は江戸時代に幕府の放牧場で、そこの馬が周辺の畑を荒らさないようバリケードとして当時の農民がつくったものです。また、この地域には現在も雑木林が多く、それは戦後の農地解放のとき「雑木林は作物を生産しない」との理由から、農民が農地分割を逃れるために意図的に植えられたもので、この地域の景観の特徴と言えるでしょう。

 人々の営みがその地域と無関係でいられないように、建築もまた、地域特性の影響を受けざるを得ません。しかし、建築の表情は周辺の街並みに同化しているから良いとは限りません。地域・周辺の景観特性を丹念に読み取った上で、連携を保ちつつも、あるときは自己主張も大切です。私はできることなら、周辺の街並みをも向上させるような建築を実現したいと思っています。

柏と流山の市境にある野間土手はとても良い状態で保存されている。



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